Taboo Yogini
(タブー・ヨギニ)
彼女の代表作は、哲学的で対照的な二つのシリーズによって構成されています。
そのシリーズのひとつは、サンスクリット語で「天使」と「悪魔」という相反する二面性を持つ「ヨギニ」。ナンシー・ランが描く《Taboo Yogini》は、無垢な子供や動物の姿を借り、全能の神と同等の力を持つがゆえに地上ではタブーとされる存在です。
彼女たちは禁を破ってアートを媒介に顕現し、自らのエネルギーと引き換えに人々の夢を叶え、姿を消します。しかし、その死は終わりではなく、新たなヨギニを生む連鎖反応の始まりでもあります。キャンバス上では、アクリル、コラージュ、スワロフスキー・クリスタル、樹脂、オブジェといった異素材が混ざり合い、この永遠の循環と煌めきが視覚化されています。